五感で感じる今日にするために・・・
毎日毎日、同じように時間は流れますが、
1日として同じ日はなく、1秒前は過去になって
しまいます。過去を覚えている事が必要なのか否か・・・
今日ある入居者様と巽神社に行ってきました。
ずっとここ巽で生きて来られた方にて、参道に入ると
「小学校の帰り必ず寄ったわ。本当立派になったな」と
懐かしがられ、一緒におみくじを引き、吉と。
「ここからあっちへずっと行って川渡ると家や」と。
でもその方向へ行き始めると、「知らんとこになってる」
「まるで浦島太郎や」とぽつり。
長年住み慣れた場所なのに、ある一時だけ外に出る機会が
減ったことで見知らぬ場所になってしまった。
今日のやり取りで、住み慣れた場所でずっと暮らすって
言う事は、その住み慣れた場所の変化をずっと
見続けてもらう事なのかも知れないって、教わりました。
その場所に居る事が大事なのではなく、
その場所の変化を肌で感じる事が出来なければ、
結局浦島太郎になってしまうと。
変化を感じてもらえる介護って、一体何をする事なのか?
なんか、考えさせられる1日でした。
施設としてもっともっと、外を感じてもらえるように
ならなければ意味がないのかも知れません。
生きているって現在進行形は、今この瞬間に五感を
フル活用して感じていく事なんでしょうね。
ただ今日が何事もなく過ぎる事ではなく、
今日を感じる・・・こんな1日をどうしたら
送って頂けるか、真剣に考えてみます。
1秒前を意味ある過去にするために。